過活動膀胱とは
尿意切迫感を特徴とする疾患で、多くの患者さんが頻尿を伴い、一部の患者さんは切迫性尿失禁を伴います。
膀胱が正常な状態であれば、尿意を感じ始めて10~15分ぐらいは通常我慢できるものです。しかし過活動膀胱の状態では尿意切迫感(強い尿意が急に出現する状態)のために我慢が難しくなります。最近の報告では40歳以上の日本人男女の10%以上(800万人)がこのような過活動膀胱を患っていることが明らかにされていますが、病院を受診する人はごくわずかです。しかし過活動膀胱をお持ちの方は必ずなにかしらの生活の制限を感じています。治療は薬物療法を中心に、膀胱訓練(尿を我慢する訓練)、干渉低周波刺激治療を併用して行います。近年、新薬がどんどん登場し、我慢する病気から治せる病気に変わってきています。